2009年3月12日木曜日

偉い人の反対は偉そうな人


以前、ある偉い人?*1が「通貨価値が毀損するから、リフレ政策はだめだ」的なことを言ったとか言ってないとか*2

通貨価値の毀損というのは現金の価値が下がる、ということでしょう? わざわざ難しい言い方をするところが偉そうな人ポイント高めで好感触。

現金の価値が下がると、例えば今まで千円で散髪してそば喰って下駄の鼻緒をなおして二十円余ったりしてたのが、散髪しかできなくなる、といった感じですよね。これを商品やサービスの側から見てみれば、値上がりしている、というわけですね。

じゃあ反対に、現金の価値が上がるとどうなるんだろう。今まで千円で散髪してそば喰って下駄の鼻緒をなおして二十円余ったりしてたのが、ついでにビールも飲めるようになったってことですね。つまり商品が値下がりしている、と。商品ってのは労働力も当然含むわけで、おねえさんが髪を切ってくれて、おっさんがそばを作ってくれたその労働力の値段が下がっているということでもあるわけですよ。通貨価値を毀損させない、ということは、通貨以外の価値を毀損させる、ということでもある。その中には国民の生活そのものとも言える所得も入っているんですよ。お金を持っている人にとってはお金の価値が上がるのはうれしいかもしれないけど、大多数の貧乏人には苦しい話です。

江戸時代の偉い人たちだって小判の改鋳とかいって金の含有量を減らして通貨価値を毀損させてましたよね。高橋是清も金本位制からさっさと離脱して恐慌から抜け出したわけですよ。

今時の偉い人ってのは通貨よりも国民の生活を毀損させるほうを選ぶものなんですかね。

*1:どこかの三位一体な人。タイトルの「偉い人の反対は〜」はケロロ軍曹のエンディング曲の歌詞から。

*2:ホントに言ったのか未確認ですんでよろしく。言ってそうだけど。

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