2008年8月8日金曜日

[review]「BULLY」


前回のエントリでメリケンの学校は怖いね、ということをちろっと書いた。で、この「BULLY」はメリケンの高校を舞台にしたゲームなのだ。

プレイヤーは超問題児のビリーとなって、ブルワース高校という最低な学校で番長を目指すというか行きがかりでなってしまう。とはいえ青少年の健全な成長に大打撃であるともっぱら噂のビデオゲーム業界、そこらへんは抜かりなくて、基本的にビリーはいいやつ。新聞配達とかするし、教師の言うことめっちゃ聞くし(つーかほとんどパシリ)。

つくった会社は例のRockStarってところ。Grand Theft Autoシリーズのところですね。僕はGTAがあまり楽しめなくて、ミッションは何度やってもクリア出来ないし、街をぶらぶらするのは結構楽しいけどやっぱり飽きちゃう。つまり難し過ぎるわけです。で、BULLYの場合だと、学校と街が三区画とあとおまけ、みたいなもんなので、基本自転車でなんとかなる範囲。まあ15歳ですし。ミッションも簡単でありつつ単調でないという、結構いいバランスです。僕のやったことのある範囲でいうと、ゼルダの伝説風のタクトみたいな感じ。見た目は全然違うけど、自由に動き回れるところと、それでいてしっかりミッションをこなしていくところ、プレイヤーがアイテム等で順当に成長していくところなんかが、まさに風タクでした。はっきりいって面白いです。

ただ難点もあって、ビリーその他はメリケン人なのでメリケン粉じゃなくて英語をしゃべります。道行く学生に声をかけてご機嫌を伺ったりするんだけど(ジミーはフレンドリーなやつなのだ)、その字幕が出ない。字幕は重要な場面ではもちろんでるけど、その他は結構欠けててかなり残念。喧嘩の仲裁に入ったときは動きとしては地味なので字幕なしだとかなり分かりにくい(「なんでもないよ」みたいなことを相手の子は言っている)。さらにこのゲーム、体力がなくなると女の子とキスをして回復するというかなり不届きな設定なんだけど、このときの会話が実に初々しくて楽しいのだ。なのに字幕がでない。うーんもったいないなあ。ちなみにいかにもな美人キャラだと(そう、複数の女の子とキス出来るのだ!)、「アタシと一日に一回キスすると、長生き出来るかもよ」みたいなことをおっしゃいます。ガリ勉キャラだと、「男子のセクシュアリティの研究を」とかですし、めがねっ娘だと「キスがうまくなるように練習したい」なんてことをですね、もじもじしながら言ってくるわけですよ。しかもそのキスがチュッとかいうお子様キスじゃなくて、もうそれはそれは腰のはいった本気キスなわけです。やっちゃうわけですよ、クラスメイトがみている前で。

という具合に日本語アダプテーションが今イチ(英語の授業とか結構ムズイ。合格ラインは下がってると思うけど)だったりだけれども、そこは箱庭ゲーム、同じような場面は何度かあるので字幕なしでもわかっちゃうんじゃないかな。つーことで、学校で堂々とキスしたい人、是非やってみて頂戴。あ、PS2です。

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