2008年9月11日木曜日

マイクロマネジメント

マイクロマネジメントってあんまり日本語では聞かないなあと思った。ウィキペディアには項目があるので、知っている人は知っている、という単語なんでしょう。

僕が知ったのはドラマ"numb3rs"だったと思う。アメリカの刑事ドラマで数学者が事件を解決したりするドラマ。で、どっかの管理職が殺されて、捜査官が「彼はマイクロマネジメントだったのか?」と関係者に聞いていた。初めて聞いた単語だったけど、意味はすぐわかった。

ウィキペディアを引用すると、

マイクロマネジメントとは、管理者である上司が部下の業務に強い監督・干渉を行うことで、一般には否定的な意味で用いられる。マイクロマネジメントを行う管理者は、業務のあらゆる手順を監督し、意志決定の一切を部下に任せない。部下の立場から見れば、上司がマイクロマネジメントを行っていると感じられることは多いが、上司がそのことを自覚することは稀であるとされる。極端な場合は、職場いじめや独善性など、病理的な現象としてとらえられる。

(中略)
また、指示・命令を与えることによって、管理者自身が有能さや職務の重要さを示していると感じることもある。このような管理者は、実際には職務に必要な能力や創造性を欠いているにも関わらず、自尊心を満たせる状況を自分で作り上げていると考えられる。
(中略)
マイクロマネジメントを行う管理者は、部下が相談なしに決断を行うことを、たとえそれが部下の権限の範囲内であったとしても、たいへん不快に感じ る。深刻な場合には、社員の自尊心や心身の健康に大変悪い影響を与える。社員が十分な自己評価を持てなくなり、能力の成長を難しくするので、そのような場 合はすぐに転職するのが最良の選択肢かもしれない。

とまあ、そういうことです。よくある話。僕もマイクロマネジメントな上司の下で働いたことはあるけど、そのときの印象から言うと、不安なんじゃないの、と思った。自分に対して否定的な出来事が起こるのを恐れているように見えた。どっちつかずの指示を人づてに出して質問を封じ(その間、上司自身は何処かに行っている)、こちらで判断して仕事のできを見せたらやっぱり怒られた、なんてほんとよくある話ですよね。これって相当ビビってるわけです。もし部下が自分の的確な指示通りに動いて失敗したら、それは自分に対して否定的な出来事だから起こしてはいけないことなんでしょう。

彼らは会社がつぶれない程度の不景気が一番居心地がいいんじゃないかな。そういう時って一致団結!とか堂々とファシズムができるから。そうすれば失敗はファシズムに反対する奴のせいで、成功はファシズムを導いたオレのおかげになる。

どうしたら経済が発展するのか。って人類の大問題だけど、コレって言う答えはない。でも試行錯誤が出来ないと発展しない、とは言えそうだ。で、試行錯誤は当然失敗をするということでもあるので、失敗を病的に恐れるマイクロマネジメントとは相容れない。

失われた10年とか言われるけれど、若者のダメさを繰り返し確認することで言いようの無い不安を紛らわせていただけの10年だったのではないか、そう考えると、不安です。

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