前回のエントリーの補足で、竹森俊平『資本主義は嫌いですか』を読んで感心したのは、バブルがあるならその逆もあるだろう、ということ。ある国の経済がバブルと呼ばれる状態なら、例えば日本の土地バブルの場合なら、土地の値段はあるべき水準(ファンダメンタルズ)よりも高く評価されている、といえる。っていうか、そういう説明ばかり聞いてきた気がする。で、ファンダメンタルズよりも低い値段のときも、もちろんあるわけだ。そうでなければだれも投資なんてしないものね。問題は、バブルの場合は大幅に高く評価されるわけだけど、じゃあ大幅に低く評価されることもあるのか? というところで、あるよね、と。それが恐慌と呼ばれる状態なわけだ。
で、ここまではいいんだけど、いかにファンダメンタルズが当てにならないか、ということなんだと思う。そんなものは無いんだろう、本当は。ただある期間はあるように見える、ということなんだろう。
ここで、時価会計の問題点もわかってくる。その時々、経済環境が変わってしまえばモノの値段も変わる。それが果たしてモノの価値を上手く表現できているんだろうか。それよりは、買った時の値段のほうが当てになるんじゃなかろうか。
と、こんなことも書いてあるので、あらためてオススメです。
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